Claude Code活用 #18 「あの件、ブログにして」の一言で、AIが過去の作業を掘り起こして記事を書いた

このブログの「Claude Code活用」シリーズは、実はネタ出しから下書きまでをClaude Codeと一緒に作っています。今日は少し趣向を変えて、その"作り方"――なかでも、実際にあったことをどう掘り起こしているのかを公開してみます。
渡したのは、2〜3行のメモだけ
先日、私がAIに渡したのは、こんな雑なメモ1つでした。
「少し前に、取引先の金融機関からメールが来て、融資に必要な書類を集めて返信した件があったはず。Gmailとドライブを使って対応してたと思う。あれをブログにしたい」
日付もうろ覚え(「1〜2ヶ月前くらい」)、正確な経緯も覚えていません。ふつうなら、ここから自分で「いつ、何をやったか」を思い出すのが一番しんどいところです。
AIは、自分の過去の作業を検索しはじめた
面白かったのは、ここからのAIの動き方でした。
Claude Codeは、過去のやり取りをセッションの記録としてローカルPC内に保存しています。AIはまず、その記録を横断して「融資」「金融機関」といった手がかりで検索をかけ、候補を絞り込んでいきました。
途中で私が「担当者の名前は◯◯さんだったかも」と補足すると、今度はその名前で当たりをつけ直します。日付・キーワード・人名を頼りに、膨大な過去ログの中から該当する仕事を特定していく――この探し方は、まさに人が「あの件どこだっけ」と記憶をたどる作業を、そのまま代行してくれている感覚でした。
肝心の記録は、もう消えていた
ところが、ここで壁にぶつかります。肝心の"その作業をした当日のセッション記録"は、すでに消えていました。記録は無限に残るわけではなく、古いものから整理されていきます。今回の元ネタも、ちょうど流れてしまっていたのです。
普通ならここで手詰まりです。ですが、記事はちゃんと書けました。なぜか。
それでも書けたのは「作業中にメモを残していた」から
その融資対応をしていたとき、AIは作業のかたわらで、後から役立ちそうな事実を"記憶"として書き残していました。メモリ機能といいます。「どの書類がドライブのどこにあるか」「なぜその書類が必要なのか」といったメモです。
セッションそのものは消えても、この記憶は残っていました。今回はそこから、当時の経緯を復元できたのです。
これは、先日公開した融資書類対応の記事とまったく同じ構図でした。あの記事の主役も「資料の置き場所を覚えている記憶」でしたが、その記憶が、今度は記事を書くための一次情報にもなったわけです。日々の仕事でAIにメモを残させておくと、それが後で思わぬ形で効いてきます。
人がやったこと――全部は任せていません
「じゃあ全部AI任せなの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。人の手が要る場所は、はっきり残しています。
- 種を渡す:「この件を記事に」と方向を決めるのは私です
- 切り口を決める:同じ出来事でも、どの角度で語るか(今回なら「突発タスクほどAIが強い」)は人が選びます
- 事実と機密の検証:ここが一番重要です。融資の話には、金額・取引先・担当者名など外に出せない情報が山ほどあります。それらを1つ残らず伏せる(匿名化する)作業は、決まったチェック項目に沿って確認し、最終責任は人が持ちます
- 公開を判断する:プレビューを見て、公開ボタンを押すのは私です
AIがやるのは「掘り起こして、整えて、下書きにする」ところまで。何を世に出すかは、人が決める。この線引きは崩していません。
まとめ:ネタは、自分が実際にやった仕事の中にある
この連載でやっているのは「AIに記事を量産させる」ことではありません。自分がやってきた仕事の記録が資産になっていて、そこから実際にあったことを掘り起こして書く――そういう作り方です。
だから、書けるのは「本当にやったこと」だけ。ネタに困ったら、過去の自分の仕事を掘ればいい。そしてそれを可能にしているのは、日々の作業でAIに記録と記憶を残させておく、地味な下ごしらえです。
Blue Leaf では、こうした「AIと一緒に、実際の業務を発信していく」やり方そのものも、試行錯誤しながら積み重ねています。自社の取り組みをどう外に出していくか、といったご相談も歓迎です。

