あなたのAI活用レベルは今どこ？4つの段階で把握する、生成AI活用術！

2025年10月13日 2025年10月13日

blueleaf

生成AI、本当に「活用」できていますか？

「生成AI、使えていますか？」

この質問に、自信を持って「はい」と答えられる方は、実は多くありません。ChatGPTやGoogle Geminiの画面を開いてみたものの、「何を聞けばいいか分からない」「これで合っているのか不安」という声をよく耳にします。

また、「使う」と「活用する」は似ているようで全く違います。たまに質問を投げかけるのが「使う」なら、業務の生産性を劇的に変えるのが「活用する」です。

そんな悩みを持つ方に向けて、生成AI活用は4つのステップに分けることができます。このステップを知れば、今自分がどの段階にいて、次に何をすべきかが明確になります。さっそく見ていきましょう。

ステップ1：生成AIを知り、使い始める

まずは生成AIとは何かを理解し、実際に触ってみることから始めます。生成AIとは、テキストや画像などを生成できる人工知能のこと。代表的なものにChatGPTやGoogle Geminiがあります。

最初の一歩は、ChatGPTやGeminiの画面を開き、アカウントを作成すること。そして、簡単な質問を投げかけてみてください。「おすすめのランチを教えて」でも「今日の予定を整理したい」でも構いません。まずは対話してみることで、生成AIの可能性を肌で感じることができます。

ステップ2：個人業務での活用を始める

ここから「使う」が「活用する」に変わります。重要なのは、自分の業務に当てはめて考えること。「この作業、AIに手伝ってもらえないかな？」という視点を持つだけで、見える景色が変わります。

具体的な活用例を見てみましょう：

メール作成・返信文の下書き - 状況を伝えれば、適切なトーンで文章を作成
議事録の要約や整理 - 長い会議の記録を数分で要点整理
資料の叩き台作成 - 企画書やプレゼン資料の構成案を提案
アイデア出し・ブレインストーミング - 新しい視点やアプローチを提示
データの分析や整理 - 複雑な情報を分かりやすく整理

このステップで、個人の生産性が劇的に向上します。「これまで1時間かかっていた作業が15分で終わる」という体験をする方も少なくありません。

まずはこのステップで、自分の業務にできるだけ積極的に取り組んでみましょう。まだ十分に活用できていないと感じる方は、さらに様々な場面でAIを使ってみることをおすすめします。個人での活用を深めることが、次のステップへの土台となります。

ステップ3：チーム全体での標準化

ステップ2の課題、それはプロンプトの属人化です。

プロンプトとは、AIに対する指示文のこと。「どう質問するか」「どんな前提条件を伝えるか」によって、AIの回答の質が大きく変わります。

Aさんは上手にAIを使いこなして素晴らしい成果を出す一方、Bさんは同じ業務でAIを使っているのに思うような成果が出せない。個人の生産性は上がっても、チーム全体で見るとバラバラ。これでは組織としての競争力は高まりません。

ここで登場するのが、GPTs(ChatGPT)やGems(Google Gemini)です。これらは、効果的なプロンプト(指示文)を内包した専用AIを作成できる機能。例えば「議事録要約AI」を作る際、「箇条書きで要点をまとめて」「決定事項とアクションアイテムを分けて」といった指示をあらかじめ設定しておけます。すると、チームメンバーは議事録を貼り付けるだけで、誰でも同じ形式の要約が得られるのです。

プロンプトを標準化することで、誰が使っても同じクオリティの成果物が出せるようになります。「使い方」そのものをチーム資産として蓄積し、組織全体の生産性を底上げする。これがステップ3の本質です。